手捺染(てなっせん)
 

 

友禅染の伝統を持つ京都の、北よりに位置する岩倉。
たくさんの自然に囲まれたこの地に、私たちの染工房はあります。
創業は1978年。ベテランと若い世代の職人さんが、かさねてきた技法と感性をともに生かしながらいまの時代の空気、そして光と風と水を感じて、日々制作しています。
日本の美をあまた生み出してきた京都の伝統を受け継ぎ、先に届けたい。心深くに、そんな思いをしたためながら。



               

生地に刷り込まれ、かさなった状態も想定し、とりどめなくある色からいくつかを選び合わせる。それは実にデリケートな仕事。季節感や時代性を大事にする一方、「ちょっとありえへん」遊び心のある色も時おり差し込むことで、ハッとするような柄に出会えるように。これをふまえ、職人さんが1/1000g単位で緻密に測った染料と糊を混ぜ、色糊(いろこ)を作ります。

 

                 

デザインをもとに実際に試し刷りをし、サンプルを作ります。色糊の粘りぐあいも調整しながら、その柄に適した配色や手法を模索します。とくに細かい柄は「わり」と呼ばれる黒い輪郭がにじんで太くなると、とたんに印象も変わるため慎重に。
イメージを手仕事で忠実に再現する、大切なプロセスです。